人生に適度な刺激を(3)ー自分のみを信じよ

ところで私のホームステイ先にはすでに他にチリからの同い年の可愛い女の子がいた。

私の通う予定の学校が斡旋しているため、当然ながら同じ学校である。

(その家では通常2-3人同時に受け入れているらしい。どんだけでかい家だよ!まあ部屋数はあるものの結構ぎちぎちである)

 

マザーは、月曜から一緒に行けるからいいわね!行き方教えてもらいなさいね!と言った。

なんだ。他にもいたのか。そりゃあ安心。一応バス停の番号は見たけどよくわからなかったし、意外と遠かったし、携帯通じないし正直不安だった。

なにしろバス停の看板は、見たところ番号が書いているだけで名前がなさそうだったのだ。しかもその番号は順番とかではなく、どうやらランダムらしかった(ルートにもよるが)。

一緒に行ってくれるなら安心。8時ごろに家を出るのね?了解了解おやすみ。

 

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バス停超シンプル!丸いところに、バス停番号が書いてある。

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いろんなバスが止まるところほどバス停番号バラバラ

 

ところがである。

翌朝、8時近くになってもだれも起きている気配がない。しーん。

え、今日月曜日だよね?日本時間見てる?いや間違いない外暗いけど今ダブリン時間8時am(日の出8:30過ぎだった)。

でも起きてなさげだよね?ほぼ初対面同然だけど起こしたほうがいいのかな...?私なにか試されてるん..?

チキンなりに悩んだ挙句、やっぱり勘違いではなさそうなので起きてるか確認する感じでチリガールの部屋をノック。

 

結果、寝坊でした。

ごめんね、もっと早く起こさなくて。でもさ、言い訳すると、外国へ来て2日会ったの1回、私の英語もいまいち、あなたの生活スタイルもわからないし......でも次からは起こすね...

 

とにもかくにもマザーも起きてきて、とりあえずあなたは初日のテストもあるし先に行きなさい、昨日見せたバス停よ!とあわただしく送り出され、お、おう..と家を出る。

バスは、乗るときに運転手に行き先を告げて料金を払う前乗り式。

 

来たバスに乗るも自分の降りるバス停名がわかるはずもない。玄人と一緒に行けると思っていたからまあいいかと油断してそこまで調べていない。というか調べ方知らない(あとでアプリがあることを知った)。

昨日車の中から辛うじて見たバス停の番号をおじさんに言ってみるも、言われた一言に衝撃。

「どこのバス停だそれは。バス停がありすぎるから番号を言われてもわからない」

 

何のためのバス停番号だよ!!!!!

 

他のお客さんが出発を待っている中、学校のレターを取り出しここに行きたいんだと必死に説明、おそらく老眼の運転手のおじさんはわざわざ眼鏡を取り出して確認してくれた。

みんな辛抱強く待ってくれ、優しくて感動だよ。噂に聞いてた通り優しい人達。

 

はい、案の定、降りるべきバス停で降り損ねました。

ダブルデッカーの2階に乗っていたのも失敗であった。

下へ降りるタイミングが非常に難しい。

 

私の長所は、何があっても動じないところだと思う。

短所は、準備を怠ること。

そして私は、もう他人は信じすぎないと決めた。笑。何が起こるかわからない。

誰かが連れて行ってくれるなどと決して思ってはいけない。

 

ホームステイを出るまでの2か月で、別のお姉さん達が3人同じ家に来たので、私はそのお姉さん達にバスの乗り方も降りるバス停も教えたし、路面電車の駅までの25分の道のりも教えた。

あぁ私も本来はこうやって教えられるはずだったのだな、としみじみ。笑

まぁあの試練の分、私はすこし強くなった。と思う。

 

 

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ダブルデッカーはたしかにかわいい

 

 

余談だがダブリン、電車はほぼありません。2本のルアスという名の路面電車と、1本の海沿いを近郊まで走るダートという名ののろのろ電車、まだ見たこともないけどシティセンターの両端から出ているほかの県へ行く列車のみ。多分。首都のくせに中央駅がない。その代わりいろんなルートのバスが縦横無尽に走っているようだ。

道路が混むと時間は読めないし、スピード抑制のための道路の凹凸のせいでめちゃくちゃ揺れるし、私は東京の張り巡らされた地下鉄が懐かしい。